守護神受難のセで失敗なしだが…巨人デラロサにも弱点あり
開幕9試合を終えたプロ野球でセ・リーグの抑え投手が苦しんでいる。
21日のDeNA戦で、広島の新守護神テイラー・スコット(28)が1―0の九回に登板。先頭のソトから4連打で1死も取れずにサヨナラ負け。25日には阪神の藤川球児(39)が1点リードの九回にヤクルトの西浦にサヨナラ3ランを浴びた。26日にはヤクルトの石山泰稚(31)が巨人の重信に逆転2ランを打たれ、1点差を守れず。27日にはDeNAの山崎康晃(27)が1点リードの九回2死走者なしから突如崩れ、阪神の新助っ人のサンズに逆転3ランを左翼席に運ばれた。
セで失敗がないのは2球団だけ。とはいえ、中日の岡田俊哉(28)はヤクルトとの開幕カードで2セーブを挙げているものの、2点差、3点差での登板。1点差のしびれる場面ではまだ投げていない。その点、巨人のルビー・デラロサ(31)は4試合に登板して無失点。これまでの3セーブはいずれも1点差を逃げ切ったものだ。昨季終盤から抑えに固定され、8セーブ。原監督に「救世主」と感謝された安定感を誇っている。
このまま巨人が突っ走りそうだが、広島OBで投手コーチや編成部長などを歴任した川端順氏がこう指摘する。