元サッカー日本代表・大野俊三さん 第2の人生は波乱万丈
だが、新型コロナ禍により、2月末から宿泊予約は全てキャンセル。取材日こそ地元企業の研修会が行われていたが、主要な顧客であるスポーツ団体の宿泊は8月初旬まで予約はゼロだという。
「日帰り入浴は6月1日から再開してますが、まだまだ……の状況です。2階の展望風呂からは北浦、筑波山が見え、特に夕日とのコラボレーションは、本当にきれいなんですけどね」
従業員は、正社員26人にアルバイト・パートが64人。新型コロナ禍までは、1つのチームのつもりでやってきただけに、「社員の雇用は絶対守りたい」と前を向く。
「鹿嶋市は4月に1人の感染者が明らかになっただけで、以降、ゼロが続いています。ここは周囲を林に囲まれており、宿泊プランによっては3食付きもありますから、敷地内から出なくてもすみます。今の時期だからこそ、もってこいではないでしょうか」
■副業の失敗で数百万円の負債を抱え…
さて、千葉県船橋市生まれの大野さんは、高校卒業後、住友金属工業に入社し同社蹴球団にディフェンダーとして入部。92年にプロチーム・鹿島アントラーズになるやプロ契約を結び、翌年にスタートしたJリーグに参戦した。