同点からの満塁打…楽天内田は山崎武司の軌跡をたどれるか
19日の西武戦、楽天の内田靖人(25)が七回の同点の場面で、今季2号となる満塁弾を右翼席に叩き込み、チームを逆転勝ちに導いた。
常総学院高から2013年ドラフト2位で入団。高校代表で4番も務めた大砲は、将来の中軸候補として期待されていたが、今季がプロ7年目。18年にはプロ初の開幕一軍入りを果たすなど、12本塁打をマークしたが、昨季はわずか2試合出場にとどまっていた。
昨年まで楽天でスカウト、編成を務め、内田が捕手として12年夏から3季連続で甲子園に出場した際にチェックした福田功氏が言う。
「3年夏の甲子園では2本塁打。足を上げて打つようになり、タイミングの取り方がよくなった。打撃を生かすためにプロ1年目から捕手ではなく、内野手で起用した。二軍では結果を残しても、一軍ではなかなか打てなかった点でも、かつて楽天や中日などでプレーした山崎武司と重なります」
山崎氏は捕手として1986年ドラフト2位で中日へ入団し、プロ2年目に外野手に転向。レギュラーに定着するまで10年を要し、96年に39本塁打で本塁打王を獲得したのは28歳を迎える年だった。前出の福田氏は当時、中日で二軍監督やコーチとして山崎氏を指導した。