巨人が唯一警戒 ヤクルトで着々と進む奥川恭伸の育成計画
ヤクルトのドラフト1位ルーキー奥川恭伸(19=星稜)がプロ最長の三回のマウンドに上がった。
20日の二軍の楽天戦に先発し、初回2死三塁から和田にプロ入り後初となる右越え2ランを被弾。4試合目の登板で初失点となったものの、自身最長の2回3分の2で予定の40球を投げ、降板となった。5安打、3奪三振、3失点。四死球は与えなかった。
巨人、阪神と競合したスーパールーキーの育成計画は着々と進んでいる。一軍の高津監督はかねて、「ファームで80球から100球を何回か投げることができたら。いろんな条件が整った時には、必ず一軍で先発登板をさせたい」と話している。注目はその一軍デビューの時期である。
「ヤクルトは2000年以降の高卒ドラフト1位投手である雄平(5勝)、村中、増渕(1勝)、由規(2勝)、赤川、寺島の全員を1年目に一軍デビューさせている。高津監督はテレビ番組の古田氏との対談で『7月の可能性はある』と話していたが、今の球数が40球だから、7月中は現実的じゃない。順調にいけば、9月以降のデビューじゃないか」(球界関係者)