中日にDeNA…巨人原監督を高笑いさせるセ指揮官の“迷”采配
「走者が足遅いから」投手に強攻
DeNAのアレックス・ラミレス監督(45)も、そうやり玉に挙がっても仕方がない。17日の巨人戦。1点を追う五回無死一塁から、8番・大和、9番・井納に打たせて簡単に2死を奪われた。
前出の高橋氏が続ける。
「強い雨が降り、いつコールドで終わってしまうか分からない状況で、同点に追いつくための最善策を取ったとは言えない。特に1死一塁から投手の井納に打たせたのは驚いた。『走者が(足の遅い)戸柱だったから』とはラミレス監督の説明ですが、それなら少しでもバントがしやすい状況をつくるのが仕事でしょう。もし打たせるなら、代打を送るべきです」
テレビ解説を務めた大魔神・佐々木氏も「よく分かりませんね」と首をひねる采配で五回裏は無得点。結局、六回降雨コールド負けを食らった。
18日の巨人戦も、九回裏に3連打で2点差に追い上げた無死一塁で、“鈍足”ソトに代走を送らなかった。ロペスのレフト線にポトリと落ちる安打で無死一、三塁かと思いきや、ソトは二塁止まり。高橋氏が続ける。
「あの当たりで三塁まで進めなかったのは痛かった。二塁に進んだ途端、ベンチは代走を送った。今年は十回までだから打席は回ってこないのに、なぜ最初から代走を送らなかったのか。普通の走者なら悠々三塁まで行けた当たりで、進塁していれば、一塁走者が盗塁して無死二、三塁にできたかもしれないのです」
19日の試合も同点にされた時点で抑えの山崎を降板。守護神のプライドをズタズタにした上、代わった国吉が岡本に2ランを浴びている。DeNA関係者がこう声を潜める。
「ラミレス監督は5年目の集大成。1年契約の今季はCSがないだけに、リーグ優勝しなければ、間違いなく終わりでしょう。今年はプレッシャーを感じているのか、これまで以上に空回りしている気がします」