中日にDeNA…巨人原監督を高笑いさせるセ指揮官の“迷”采配
最下位争いの行方は…
今季から指揮を執る広島の佐々岡真司監督(52)も苦しんでいる。
19日現在、チーム防御率4・51はリーグ4位。2016年からのリーグ3連覇時にフル回転した投手陣の勤続疲労が指摘されるが、昨年、投手コーチとして緒方前監督の無理遣いを止められなかったのは、この佐々岡監督である。
守護神スコットが開幕から安定感を欠き、勝ち試合をブチ壊した。すぐに二軍に落としたが、代役に指名した菊池保もピリッとしない。19日のヤクルト戦も3―2の九回に1失点。またも1点を守り切れず、引き分けに終わった。広島では53年ぶりの投手出身監督なのに「投壊」で最下位争いでは情けない。性格がいいことで知られる指揮官だが、投手陣再建策は打ち出せていない。
勝率5割に復帰したとはいえ、阪神・矢野燿大監督(51)にしても褒められたものではない。
「新外国人の4番・ボーアを3試合目に6番に降格させたように、腰が落ち着かない。ボーアが打ち出したらチームも勝ち出した。場当たり的で、ちょっと打てなくなればまた起用法をコロコロ変えるのではないか。開幕当初の日替わり捕手起用も流れをつかめない要因だった。監督が動き過ぎると、選手は落ち着いて野球ができないものです」(高橋氏)
ここまで巨人に3勝2敗と唯一、勝ち越しているヤクルト・高津臣吾監督(51)だけがうまくやっているクチかもしれない。開幕前は評論家たちに「戦力がない」とバカにされたが、4番の村上を覚醒させるなど、戦力がなくても、やりくりをしている。
ライバル球団の指揮官がこの体たらくでは、原監督は最後まで枕を高くして眠れそうである。