プロ野球打撃タイトル争い 好調の秘密と課題=セ・リーグ編
岡本和真(巨人 内野手・24歳・6年目)
【本塁打1位=18本・打点1位タイ=45】(8月23日現在)
智弁学園高時代の恩師・小坂監督はかつて、こう苦笑いしていた。
「和真を食事に連れて行くと、焼き飯大盛り、ブタ丼大盛り、ラーメン、ギョーザ……(笑い)。チームでバーベキューをやれば肉はあるだけ、白米はドンブリ5杯くらいペロリと食べます」
岡本は独身時代、自分へのご褒美として休日前夜に焼き肉を食べることが多かった。仲が良かったかつての同僚・中井(現DeNA)は「何万円分も食いますよ」と証言している。あるイベントで「いちごミルクのタピオカ」や「ハーゲンダッツのクリスピーサンド」にハマっていたことを告白したこともある。筋金入りの甘党でもあった。
だが、2016年オフに結婚して変わった。「タンパク質を多めにとることを意識するようになった」と愛妻が得意とする鶏ささみ料理と十六穀米が夕飯の定番になったそうだ。
さらに昨オフ、三度のメシより好きだった菓子、菓子パン、ジュース、炭酸飲料を一斉に封印。体重は5キロ以上減り、96キロになった。春のキャンプを視察した山口オーナーから「引き締まったね」と褒められ、コロナ自粛期間中もウエートトレーニングなどで、さらなる肉体改造を敢行。キレのあるボディーを手にして18本塁打と量産態勢に入っている。