例年以上に好素材が充実 今秋ドラフトの“主役”は大学生!
春のリーグ戦が軒並み中止となった大学生はこの9月、今年初の本格的な公式戦に臨む。
8月に1試合総当たりの春季リーグを行った東京六大学は9月19日に開幕、東都大学は同22日、首都大学は同19日、巨人などがドラフト1位指名を検討している近大の外野手・佐藤輝明が所属する関西学生野球は同5日にスタートする。
8月22日に開幕している北海道六大学の秋季リーグでは30日、今秋ドラフト1位候補の苫小牧駒大の最速156キロ右腕・伊藤大海が146球で完封勝利。昨31日はドラフト上位候補で最速155キロを誇る日体大の森博人が中大とのオープン戦で152キロをマークするなど、ネット裏のスカウトにアピールしている。
「今年の大学生は投打とも、例年以上に好素材が多い。投手では苫小牧駒大の伊藤や日体大の森、早大の早川隆久、野手では近大の佐藤や中大の牧秀悟らが上位候補。一方の高校生もいい選手はいますが、1位候補の中京大中京の高橋宏斗と明石商の中森俊介の2人が大学進学を視野に入れている。コロナ禍で補強に大金をかけられない球団はFA市場に参入できず、戦力はドラフトで補うしかない。トヨタ自動車の右腕・栗林良吏を含めた即戦力を重視することになるでしょう」
この1カ月のアピール次第では、大学生が上位指名を独占する可能性まである。