原監督の隣で評価上げる“参謀”巨人・元木ヘッドの万能ぶり
巨人の原辰徳監督(62)の「V9監督」超えはお預けとなった。10日の中日戦。0―1の八回に吉川尚の2点適時三塁打で一時は逆転に成功したものの、その裏に同点とされ、そのまま引き分けた。
2002年の就任から監督として通算14年目。「打撃の神様」といわれた川上哲治氏を超える球団史上最多の監督通算1067勝は、11日以降に持ち越しとなった。そんな原監督の傍らで球団の評価を上げているのが、参謀役を務める元木大介ヘッドコーチ(48)だという。
昨オフ、原監督は「凄くチームに浸透した。感謝している。クセ者じゃなくて技量を持っている。周りが見えている。それが凄い」と評価を下し、「内野守備兼打撃担当」から「ヘッド」に引き上げていた。チーム関係者がこう明かす。
「明るい性格でベンチの雰囲気を盛り上げるのが得意。タレント生活が長かったこともあって、ヘッドコーチの仕事でもあるマスコミとの付き合い方がうまく、対応にたけている。コミュニケーション能力が高いんです。原監督、他のコーチ、選手との会話を欠かさない。『監督の野球を選手、コーチに浸透させる』という役割の適任者という評価ですね。こう言うと、野球以外のことばかりだけど、実は野球の評価も高い。監督が何かを聞いた時、反応が速く的確だそうです。昨年は判断が難しい三塁ベースコーチとして、ほとんどミスなく仕事を全うした。これを監督が高く評価していた。今年は作戦面も助言しているようです」