G原監督が事実上の後継指名 阿部二軍監督をヘッド代行抜擢
■ナメられる阪神
まるで、秋や春のキャンプで行う紅白戦のような雰囲気だが、巨人が早くも優勝マジックを点灯させたセ・リーグは、ペナントレースの緊張感が希薄になる一方。15日からの2位阪神との直接対決だって、首位攻防戦というムードは皆無だ。この日も案の定、巨人が7―6で勝利。主将の坂本勇人と4番の岡本和真を「軽い体調不良」と「軽い腰痛」を理由に休ませながら、それでも七回まで7―0と一方的だった。
「優勝争いが白熱していれば、さすがに原監督も『慎之助に経験を積ませてみるか』とはならなかったでしょう。そういう意味では、阿部ヘッドコーチ代行という異例のお試し人事の辞令を出したのは、原監督ではなくセの5球団と言っていいかもしれない。特に阪神は完全に見下されているようなもの。情けない限りです」(前出の高橋氏)
来季で3年契約が切れる原監督の後任には、読売内で待望論の根強い松井秀喜や再登板となる高橋由伸前監督の名前も消えていないが、原監督の意中は阿部二軍監督だとされる。今回のヘッドコーチ代行人事は事実上の後継指名とみるチーム関係者も多い。いずれにしろ、シーズン中にそんな話題が出る巨人は上から下まで余裕綽々である。