坂本は三振だが…元巨人岩本が4打席連続本塁打を逃したワケ
巨人の坂本勇人選手(31)が10日の中日戦で快挙を逃した。
第1打席で福谷浩司投手の前に見逃しの三振。坂本は前日の第2打席目から3打席連続で本塁打を放っており、この日最初の打席でホームランを打てば、史上14人目の4打席連続本塁打の日本記録に並ぶところだった。
坂本は見逃し三振で記録を逸したが、信じられないような出来事で4打席連続本塁打が阻止された選手がいた。元巨人の岩本堯選手(90)だ。
1956年8月4日の巨人対大洋(現横浜DeNAベイスターズ)戦。巨人の5番岩本は第2打席から3打席連続でホームランを打ち、八回表に4打席目が回ってきた。すると、外野を守っていた大洋の青田昇選手(1924年~1997年)が突然、マウンドに向かって走ってきたという。後年、岩本氏に当時の話を聞いた。
「私が八回表に打席に入ると、ライトにいた青田さんが何か叫びながらマウンドに向かってきた。何かあったのかなと思って見ていると、『歩かさんかい!』とピッチャーに怒鳴っているんです」