少年相手にフォーク 何事も“全力投球”の元ロッテ村田兆治
9月8日のロッテ対日ハム戦でロッテの大嶺祐太投手が先発。四回を6安打2失点で降板した。大嶺は右肘を故障し、昨年1月に左腕の腱を右肘に移植する、いわゆる「トミー・ジョン手術」を受けた。それからリハビリに励み、今年の9月1日に西武戦で復帰登板。その試合では五回9安打7失点だったが、8日の試合では復活の兆しを見せた。
「トミー・ジョン手術」をプロ野球選手で最初に受けたのはロッテのエースとして活躍した村田兆治氏だ。1982年に右肘を痛め、翌年に渡米して権威だったフランク・ジョーブ博士の執刀で腱の移植手術を受けた。1985年に17勝(5敗)を挙げ、完全復活した。
その村田氏は引退後の1995年、王貞治監督(現・福岡ソフトバンクホークス会長)率いるダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)の投手コーチに就任した。オーストラリアでのキャンプで投手陣の練習を見ながら、村田コーチはこう言った。
「ピッチングには下半身が大切だ。走り込んで足腰を鍛えないと。アキレス腱一本勝負だよ」