ザ・グレート・カブキさん 怪奇派レスラーは居酒屋を経営

公開日: 更新日:

 プロレスがテレビのゴールデンタイムを賑わせていた1980年代。歌舞伎風のペインティングに鎖帷子、ヌンチャクを両手に大暴れしたプロレスラーが登場し、大人気だった。本日登場の怪奇派レスラー、ザ・グレート・カブキさん(72)だ。今、どうしているのか?

 ◇  ◇  ◇

「飲食店を始めたのが、いったんリングを降りた98年だったから、厨房に立つようになって早いもので22年になるね。最初は曙橋でちゃんこ屋、すぐに飯田橋に移って『串焼き・ちゃんこ かぶき』を始めて、その後、今の店名に変えたんだよ」

 ザ・グレート・カブキさんと会ったのは、都内文京区小石川にある居酒屋「BIG DADDY酒場 かぶき うぃず ふぁみりぃ」。プロレスの聖地・後楽園ホールから歩いて約20分の住宅地だ。

「ここはもともと女房の実家でね。リフォームして2016年3月22日に心機一転、再スタートを切ったんだ。客席数は飯田橋時代の約半分、12席ほど。でも家賃はかからないし、広さ的には女房と2人で切り盛りするならちょうどいい。俺、もう72歳なんだから無理はしたくないよ。アハハハ」

 店内には、ジャイアント馬場、三沢光晴、スタン・ハンセンら同時代を駆け抜けた名選手たちの写真が飾られ、プロレス感満点。

「お客さんの8割くらいがプロレスファン。うれしいことに、ドリー・ファンクJr、テリー・ファンク兄弟とか、現役時代に戦った外国人レスラーも来日すると寄ってくれる」と目を細める。

 カブキさん自らが包丁を握る料理も評判がいい。1番人気は牛スジやギアラなどを赤味噌で煮込む「かぶちゃん煮」、鶏肉をバーべキューソースをつけながら焼いて仕上げる「ドリー・テリー焼き」、「牛レバーステーキ」などが好評だ。

 今年1月には一人娘の映理さんが第1子となる長女・夢実ちゃんを出産。SNSには、孫を抱いて頬を緩めるカブキさん夫妻の写真がたびたび投稿されている。

「実は米国に最初の嫁との子どもが4人いて、孫は7人いるんだ。だから俺としては8人目。ママ(安子夫人)も皆に会ってて公認なんだ」

 武藤敬司の化身、グレート・ムタは米国では「カブキの息子」だが、当然ながらギミックだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  5. 5

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  2. 7

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  3. 8

    芳根京子《昭和新婚ラブコメ》はトップクラスの高評価!「話題性」「考察」なしの“スローなドラマ”が人気の背景

  4. 9

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 10

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ