メジャーのキャンプは朝5時から…“練習時間が短い”は誤解
■暗闇にともるクラブハウスの照明
メジャーリーガーの朝はとんでもなく早い。キャンプ地のクラブハウスが開くのは、まだ日も昇らない早朝5時。辺りは真っ暗で、しかも肌を刺すような寒さです。暗闇にクラブハウスのオレンジ色の明かりが浮かび上がる中、ドアをくぐるとすでにトレーナーが待機している。早い選手はそれこそ5時半くらいにはウエアに着替えて汗を流しています。遅くとも8時には大半の選手が集まり、各自、全体練習の前に治療や自主トレーニングを行うのが、メジャーのやり方なんです。
日本のメディアが球場に来るのはミーティングが始まる9時ごろ。10時からウオーミングアップをし、ランニング、投内連係、バッティング、ピッチング……ひと通りやって、お昼前後には全体練習終了です。9時に来れば、その後の自主練習を除けば、選手が体を動かしているのは2時間ほどに見えるでしょう。
メジャーリーガーはしかし、メディアの人たちが来る、はるか以前から球場でトレーニングをしている。5時に球場に来れば、正午まで7時間。つまり、開始時間が違うだけで練習量そのものは日本もメジャーも大差ないのです。