G岡本が2冠返り咲き 初タイトルに「必要なこと」恩師助言
もがいていた巨人の4番・岡本和真(24)が再び2冠に返り咲いた。
22日のヤクルト戦の三回。吉田喜が投じた真ん中の141キロをはじき返すと、打球はバックスクリーンに飛び込む26号2ランとなった。七回には中前打でさらに1打点。本塁打は阪神・大山と並び、リーグトップタイ。81とした打点は中日・ビシエドを抜いて同トップとなった。
これまで両部門でトップを快走してきたが、前日まで2試合連続ノーヒットで同2位に転落。元木ヘッドコーチに「リラックスして打ってくれれば」とゲキを飛ばされていた。
昨季まで巨人の巡回打撃コーチを務め、二軍監督時代には岡本を4番に固定するなど育成に尽力した内田順三氏は「一緒に戦ってきた者として何が何でも2冠を取って欲しいですね」とこう言った。
「岡本が打てない時は、バットが外回りしたり、ステップ幅が大きくなったり、大きく反動を取るようになることがあります。ただ、そういう感じはあまり見受けられない。初のタイトルなので、絶対に意識するはずで、それは仕方ない。プレッシャーというより、力みが出ているように見える。二、三塁間に内野手が3人守るシフトを敷かれることもありますが、岡本は引っ張り専門の打者ではありません。持ち味は逆方向へも大きな打球が打てること。きた球に逆らわず、センターから右中間方向へはじき返せるかどうか。と思っていたら、センター方向に一発が出たのはいい傾向です。安打や本塁打が欲しい状況になると、どの球種も追い掛けがち。最後まで好球必打を貫くことです」