150cm西村優菜が新人で初V 飛ばし屋を凌駕した“9Iの教訓”
■「悪くなったら9Iに戻れ」
西村の平均ドライバー飛距離は230~240ヤード。「飛距離には限界がある」と自覚したうえで、フェアウエーキープ率3位の曲がらないドライバーが光る。さらに父親・武彦さんの「スイングが悪くなったら9番アイアンに戻れ」の教訓も生きた。
「単純に9番アイアンの飛距離はドライバー飛距離の半分です。娘の体形に合ったスイングづくりに適した番手であり、正しいスイングプレーンに修正しやすいからです」(武彦さん)
すでに父親の手を離れコーチの指導を受けているが、最終18番パー5の3打目をPWでピンそば1メートルにつけて勝利を決めたのも父親の教えを守り、「昔からショートアイアンは得意」(西村)だったからだ。
プロもアマチュアも1ヤードでも遠くに飛ばそうと必死だが、ショートアイアンを磨くことで「飛ばし屋」に負けないことを西村が証明したといえる。