レイズ躍進が誘発 コロナ禍を利用したスカウトの大量解雇
ルーキーが即、メジャーで活躍する例はほとんどない。大学生だろうと最低2、3年はマイナーでプレーするから、その間にデータが取れる。データが少ないアマチュア選手担当のスカウトはともかく、プロスカウトはいよいよ窓際に追いやられることになる。数字を重視するようになったメジャーではただでさえ、スカウト不要論が噴出していたのだ。
そこへもってきて折からのコロナ禍だ。
■メジャーの資金力はやわじゃないのに
レギュラーシーズンは無観客。試合数も162から60に激減した。試合をやればやるほど赤字になるのが実情とも言われるが、巷間、ウワサされるほどメジャーの資金力はやわじゃない。
保険でカバーしている球団もあるらしいし、マイナーの来季球団数は160から120に減った。経済的な打撃を受けたのは事実でも、だからといって球団職員を一気に100人もクビにしなければならないほど切迫しているわけではないらしい。
だとすればメジャー球団は合理化を図るうえで、コロナ禍を利用していることになる。
(メジャーリーグ覆面スカウト)