巨人菅野を悩ます米コロナ禍の深刻さと金満球団の懐事情

公開日: 更新日:

■損失は3000億円規模

 カネの問題も避けて通れない。メジャーは今年のコロナ禍により、全30球団の損失は3000億円を超えると言われる。

「各球団はMLBから、全米ネット局の放送権料などを原資とする分配金を受け取る。観客動員数が少ない球団は大損失を被るわけではないが、年間の観客動員がトップ5に入るヤンキースやドジャース、カブスなどは入場料収入の大幅減に見舞われた。ドジャースの損失は100億円規模になるというし、ヤンキースはマイナーの4球団を削減、カブスは球団職員を100人規模でリストラしたといいます。来季の動向も不透明で、これらの『金満球団』が補強費を削ることで、菅野への条件を下方修正したり、撤退を余儀なくされたりする可能性もある。菅野が思うようなオファーや条件を得られない場合、残留を選択する可能性はゼロではないでしょう」(在米マスコミ関係者)

 ポスティング申請後の交渉期限は1カ月。しばらく悩める日々が続きそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…