巨人菅野を悩ます米コロナ禍の深刻さと金満球団の懐事情
■損失は3000億円規模
カネの問題も避けて通れない。メジャーは今年のコロナ禍により、全30球団の損失は3000億円を超えると言われる。
「各球団はMLBから、全米ネット局の放送権料などを原資とする分配金を受け取る。観客動員数が少ない球団は大損失を被るわけではないが、年間の観客動員がトップ5に入るヤンキースやドジャース、カブスなどは入場料収入の大幅減に見舞われた。ドジャースの損失は100億円規模になるというし、ヤンキースはマイナーの4球団を削減、カブスは球団職員を100人規模でリストラしたといいます。来季の動向も不透明で、これらの『金満球団』が補強費を削ることで、菅野への条件を下方修正したり、撤退を余儀なくされたりする可能性もある。菅野が思うようなオファーや条件を得られない場合、残留を選択する可能性はゼロではないでしょう」(在米マスコミ関係者)
ポスティング申請後の交渉期限は1カ月。しばらく悩める日々が続きそうだ。