桃田が白星復帰 年明けは事故と条件重なる試練のタイ遠征

公開日: 更新日:

 心理的な後遺症が残っている可能性は否定できない。事故が引き金となってPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症するリスクはある。事故時と同じような状況、環境に置かれると、嫌な記憶が思い起こされるため、細心の注意が必要になる。

 1月のワールドツアーが行われるタイは桃田が事故に遭ったマレーシアの隣国だ。両国とも熱帯性気候で、1月の平均気温は20度を超えるなど、似たような環境だ。

 世界ではPTSDに苦しむアスリートは決して珍しくない。競技中のアクシデントで負傷した以外にも、指導者によるパワハラ、セクハラにより、PTSDを患ってパフォーマンスに悪影響を及ぼしたトップ選手はゴマンといるのだ。

 世界ランキング1位で東京五輪に臨むことが確実な桃田は、言うまでもなく金メダル―――の最有力候補だ。すでにパフォーマンスは全盛期のキレを取り戻しつつあるだけに、まずは仕切り直しとなるタイ遠征で結果を残し、東南アジアでの悪いイメージを払拭するしかない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された