著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大准教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部准教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

大リーグ選手会が「世界最強の労働組合」である3つの理由

公開日: 更新日:

 2003年11月にバリー・ボンズが自らの肖像権の管理を選手会から引き揚げた際、他の選手からは非難の声が上がった。これは、ボンズの姿勢が大リーグの選手全体の利益を考慮しない、身勝手な態度と映ったからだ。

 このような3つの要素が重なり合うことで、2020年シーズンの開幕問題でも、選手会は最後まで主張を曲げず、選手の権利の擁護という方針を貫いたのである。

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