FC東京をルヴァン杯制覇に導く 長谷川健太監督の実像<下>
長谷川監督は、試合前に「タイトルを取らないと、タイトルは集まってこない。お金と一緒。取るまでが大変だけど、1個取れば集まってくる」と選手に話し、決勝後には「ガンバでも最初に取ったのはルヴァン杯だった。縁があるなと思った」と振り返った。
選手の中で唯一、11年の天皇杯優勝を経験しているベテランのDF森重は「あれだけ情熱を注いでくれたのでタイトルを(監督に)プレゼントしたかった。良かった」と安堵しつつ、「勝ちたいと思う気持ちが東京には足りなかった。そこを(長谷川)健太さんは口酸っぱく言っていた」と指導力に感謝した。
新シーズンのFC東京は、ACLがないのでリーグ戦に集中できるというメリットがある。<勝負師>の「1個取れば集まってくる」という予感は的中するのか、注目したい。(終わり)