IOCバッハ会長「我々は昼夜問わず働いている」とアピール
IОC(国際オリンピック委員会)は27日、今年初めての理事会を開催。会議終了後、会見したトーマス・バッハ会長(67)は、予定通り東京五輪の7月開幕を強調し、開催地である日本国民に対し「(感染拡大で)厳しいのは理解しているが、どうか辛抱して欲しい」と訴えた。
各国のメディアからIОCが大会の中止や再延期を検討しているとの報道が目立ったことに「臆測に過ぎない」と断言。「我々が目指しているのは開催することであって中止にすることではない」と、代替案の存在そのものを否定した。
IОCは来月上旬にも、各国オリンピック委員会に対し、コロナ禍での大会概要や感染防止策をまとめた「プレーブック」といわれるガイドラインを配布する。同会長は「我々は安全な開催に向けて昼夜を問わず仕事をしている」と、アピールも忘れなかった。
ここにきて、大会の観客について日本国内在住者限定とする案が浮上。理事会では大会会場での安全策も議題に上がったそうだが、バッハ会長は「まずは競技の実施が最優先になる」と、観客の扱いについては明言を避けた。