桑田補佐と菅野がベッタリ 絶対エースの傾倒に周囲は不安
早くも「桑田信奉者」が出てきている。
一軍キャンプが行われている宮崎では3日、昨季9勝を挙げた20歳のエース候補・戸郷翔征が135球の投げ込みを敢行。球数は、桑田真澄投手チーフコーチ補佐(52)が先発陣に要求している<1試合135球完投指令>を念頭に置いたもので、「もちろんメディア用に意識して投げました」と、東京ドームで指導する桑田補佐にアピールした。
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その東京ドームでは、この日も桑田補佐とエースの菅野智之(31)が密にコミュニケーションを取った。前日2日に約10分間、菅野が質問攻めにする形で意見交換。報道陣が聞き耳を立てるのもお構いなしに、2人だけで熱心に話し込んだ。
「実績があり、理論派と評判の桑田に選手は興味津々です。特に菅野にとって桑田は、多感な幼少期に巨人のエースを張っていた憧れの存在。ソフトな語り口で、『選手たちの良き伴走者になりたい』と言う桑田にいよいよ傾倒しそうな雰囲気です。絶対的なエースとして認められる菅野は、良くも悪くもチームでコントロールできない突出した存在になっている。宮本投手チーフコーチは菅野を『キングトモ』と名づけ、『あいつがいてのジャイアンツ』とまで言っている。モノを言えるのは原監督くらい。コーチとしては扱いが難しいそんな菅野とうまくコミュニケーションを取り、エースに『宮本さんは大好き。選手目線で考えてくれる』と言わせる関係をつくった宮本コーチからすると、複雑というかやりにくいでしょうね」(チーム関係者)