宮本コーチとは水と油 カギを握る元木ヘッドという緩衝材
巨人・元木大介ヘッドコーチ(49)は、原辰徳監督(62)と選手や他のコーチをつなぐ重要なパイプ役だ。
原監督は昨季、リーグ連覇を果たした際に「非常に良かった。チームもある意味変わったし、みんなの意見も選手個々の気持ちも僕に伝わるようになった」と働きぶりを評価。元木ヘッドも「まず考えるのはチームのこと。監督にヨイショばっかりしてゴマをすっているようじゃ、優勝なんてできない。だから意見もする」と振り返っていた。さるチーム関係者がこう言う。
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■高いコミュニケーション能力
「『全権』を握る原監督に意見をできるコーチや人物は少ない。それでも元木ヘッドはお構いなしに堂々とものを言う。それなのに煙たがられるどころか、2019年の内野守備兼打撃担当から20年にはヘッドに昇格したんだから人柄でしょう。野手出身だと専門外の投手陣には口を出しにくいものだけど、菅野や戸郷らにもアドバイスしている。現役時代は清原派の番頭格なんていわれたが実際は投手とも野手とも分け隔てなく付き合い、敵をつくらないタイプ。当時は投手、野手で派閥が分かれていたのに、コミュニケーション能力が高い。これでナンバー2にのし上がったといっていいほどですから」