ソフトB左腕・大関友久の実力と評判 またまた育成の新星が
「西の大関」がまたも躍動した。
25日、ソフトバンクの育成左腕・大関友久(23)がロッテとの練習試合で登板。九回のマウンドに上がると、左打者3人を3者凡退に打ち取った。2019年育成ドラフトで仙台大から入団し、今年が2年目。23日の西武戦でも2イニングを無失点に抑え、首脳陣にアピールした。“番付”は育成だが、この調子なら新入幕、もとい支配下登録は待ったなしといわれている。
ソフトバンクの球団スタッフは「実は昨年からチーム内で話題になっていた」と、こう続ける。
「テークバックの小さいフォームから投げる多彩な変化球が武器。オーバースローとスリークオーターの中間のようなフォームから、直球もMAX150キロ弱と意外にスピードもある。いずれは先発も期待されている逸材です」
ソフトバンクの育成選手といえば、今や出世コースの代名詞。昨季投手3冠の千賀、同2冠の石川、盗塁王の周東、そして正捕手の甲斐と、いずれも育成出身だ。
「大関は名前に恥じず、立ち居振る舞いは堂々として大物感がある。あと、印象的なのが声。よく通る低音で、顔と年齢に似合わない渋さがある。球団内でも『まるで声優さんみたいな声だ』と言われています」(前出のスタッフ)
23日の西武戦ではベテラン松田から「いいぞ横綱!」と声をかけられた大関。ゆくゆくはチームの主力となり賜杯……ではなく優勝トロフィーを手にできるか。