V旅行先のカジノでサッチーからもらった100ドルが大当たり
■サッチーが「あなたもやりなさいよ」と
夜、カジノに出掛けた。すると、サッチーこと野村克也監督の沙知代夫人と遭遇。サッチーは、やらずに見ていた私の妻に、おもむろに100ドル札を渡すと、こう言った。
「見ているだけじゃなくて、あんたもやりなさいよ」
ルーレットで私の背番号「26」をストレート・アップという1点賭け。すると、ビギナーズラックで大当たりし、日本円で約1万円が一瞬にして36万円に早変わりした。カジノには夢がある。ところが、妻は「もうやめよう」と言い出し、サッチーに「ありがとうございました」と100ドル札を返そうとすると、「これはあなたにあげたんだから、返さなくていいのよ。増えて良かったわね」とニヤリ。サッチーはそんな“男前”な人だった。その晩、私は結構負けていたため、収支はプラスマイナスゼロくらいだっただろうか。
午前中はゴルフをスルーで回り、午後は海でマリンスポーツ。夜はディナーの後にカジノへ繰り出すというスケジュール。カジノでサッチーに救われたのは、いい思い出である。
ほとんどのプロ野球関係者にとっての楽しみは、やはりゴルフ。2012年からリーグ3連覇した巨人のコーチとして、何度かV旅行に参加した。原辰徳監督は毎年プロ級の腕前を披露した。