全柔連山下会長また隠蔽報道 JOC会長・IOC委員の資格なし
また、だ。
産経や朝日新聞は23日、全日本柔道連盟(全柔連)の山下泰裕会長の「隠蔽」問題を報じた。
愛知県連盟会長のパワハラや不明朗な支出の疑惑について、全柔連のコンプライアンス委員会が昨年11月、県連盟の執行部刷新などを求めた勧告書を全柔連の山下会長に提出していたが、理事会に諮らず放置していたという。全柔連の山下会長といえば先月も、前事務局長のパワハラ疑惑を承知しながら当事者が退職したことなどを理由に報告せず、連盟内でも「隠蔽」が問題視されたばかりだ。
国士舘大の非常勤講師でスポーツライターの津田俊樹氏がこう言う。
「山下会長は、日本オリンピック委員会(JOC)の会長と国際オリンピック委員会(IOC)の委員も兼務している。JOC理事会を非公開にしたり、東京五輪組織委員会の森喜朗前会長が女性を蔑視する発言をした場にいながら黙って見過ごした。これだけでも大きな問題だが、全柔連内部の不祥事を2度も放置。隠蔽と批判されても仕方ないでしょう。IOCは2014年、40項目に及ぶ改革案『アジェンダ2020』を採択。提言の中にはコンプライアンスの確保や倫理の強化もある。オリンピック精神を推し進める運動の先頭に立つべき者が、スポーツ界に根強く残っている男女差別や上下関係、隠蔽体質を改善するどころか、悪しき流れを自ら引き継いでいる。最近はスポーツ界も透明性や公平・公正性が向上したとよく聞くが、このザマです。山下会長はすべての役職から身を引くべきです」
辞任しなければ、組織が辞めさせるべきだ。