巨人に快勝も虎打線イマイチ…首位固めのキーマンは近本
最高の滑り出しといっていいのではないか。
阪神は6日の巨人戦に6-2で快勝。今季初となる甲子園での試合で、昨季8勝16敗と大きく負け越した宿敵に土をつけた。
これでチームは開幕10試合を終え、7勝3敗と首位をキープ。昨季、開幕から2勝10敗と大コケしたことを考えれば雲泥の差といっていいが、その一方で懸念材料もなくはない。打線の「二枚看板」である1番近本、4番大山の不振である。
この日、近本は4タコ、大山は適時打を含む2安打を放ったものの、揃って打率は低迷(近本.146、大山.211)。開幕から好調を維持する糸原、サンズが中心となって2人の不調をカバーしているのが実情だ。今後も勝ち続け、首位固めをするためには、近本、大山の奮起が欠かせない。
「中でも、近本の活躍は必要不可欠です」と、放送関係者がこう続ける。
「近本は昨季、全120試合に出場し、打率.293、9本塁打、45打点、31盗塁で、盗塁王のタイトルを獲得した。打撃成績だけ見れば28本塁打を放った大山の方が目立ちますが、近本は打撃、守備、走塁すべてを含めた貢献度を表す指数の『WAR』が断然のチームトップだったといいます。つまり、近本は大山以上に替えがきかない選手なのです」