巨人ドーム無観客の他に3つの痛恨 「根幹揺らぐ」とOB嘆く
もう一つは、左足への自打球の影響で、25日の試合で今季初めてスタメンから外れた坂本勇人(32)の状態だ。前出の高橋氏が続ける。
「追い上げた八回に代打で登場してストレートの四球を選んだことで、一挙6得点につながった。一方で8―9となった九回裏の打順は、坂本不在の上位打線が3者連続三振。坂本の存在感はやはり大きい。持病の腰痛と付き合いながらの出場でしょうし、さらにどこかが痛くなってかばうと、別のどこかが痛くなることがある。負担の大きい遊撃手だけに、故障の連鎖が心配です」
3つ目はかつての天敵・広島の復活である。今季の対戦成績は2勝4敗。リーグで唯一負け越している。2015年から5年連続で負け越しており、選手には今も苦手意識が刻まれている。
24日に逆転弾を放った主砲の鈴木誠也(26)は、巨人との3連戦で2発。対巨人の打率は.389で、3本塁打、4打点はセの中で最も相性がいい。新4番の西川龍馬(26)にしても、同.348、6打点の巨人キラーに浮上した。広島のある選手はこう話している。
「巨人を倒さないことには優勝はない。巨人戦はいつも以上にアドレナリンが出る。自分もチームの状態も上がるんです」
27日には新助っ人野手2人が一軍に合流するが、綻びが生じ始めているのは懸念材料である。