原監督に“付き合え”と言われ…2本300万円のワインいただく
原辰徳監督に「ちょっと付き合え」と言われた。地方遠征でのことだ。
原監督が懇意にしている社長宅の夕食会に招待されたのだ。
すると「ワインでもいかがですか?」と出されたボトルは、なんとロマネコンティ。1本150万円はするという代物2本だった。
赤ワイン専用の大きなグラスにつがれると、「1杯10万円はするぞ」と原監督。きれいなピンク色で香りが高く、あまり酒が強くない私でも飲みやすく、おいしかった。原監督とコーチ5人ほどで2本のボトルを空けた。
翌年の遠征も原監督と社長のディナーに同席させてもらうと、今度は料亭旅館を改造した前年とは違う別宅だった。食事はもちろんうまいのだが、そこでも再びロマネコンティを飲ませてもらった。
原監督は遠征先で複数のコーチや関係者を順番に連れて食事に出掛けることが多い。北から秋田、仙台、新潟、岐阜、名古屋、大阪、広島、福岡などで、当地のうまいものをごちそうになった。野村克也監督や落合博満監督は、個人的にコーチや選手と食事に行くことはほとんどないだけに、珍しい指揮官かもしれない。