板倉滉は最高の状態で日本代表に合流「引っ張っていく」
冨安が2019年アジア杯(UAE)でA代表CBの主力をガッチリつかみ、中山も2020年10・11月の欧州遠征でボランチ・左SBとして積極起用される傍らで、板倉はパナマ戦(グラーツ)などごく限られたチャンスを与えられただけ。A代表には繰り返し呼ばれているのに、定着したとは言い切れない状況が続いているのだ。
「こうやってA代表に呼んでもらってますけど、自分が活躍して引っ張っていかないといけないって自覚はあります」と本人も秘めた闘争心を吐露する。
■5大リーグ移籍は十分にあり得る
実際、今季のクラブでの実績は冨安、中山に引けを取らない。オランダといえども、リーグ戦全試合出場は容易にできることはない。吉田麻也(サンプドリア)や植田直通(ニーム)のオランダ時代を上回ったという見方もある。
「もともとビルドアップの部分は強みですけど、欧州に来てから『相手にやらせない』という考え方が大きく変わった。強い相手、速い相手にどう対応していくかの駆け引きを楽しんでやりました。とにかく目の前の相手に負けないってところにフォーカスして1年間できたのは収穫。来季は上のレベルに行きたいですね」とステップアップ願望も強まるばかりだ。