侍J投手陣は各球団エース級を集めれば勝てるわけではない
東京五輪の開幕まで2カ月を切った。開催地の東京をはじめ10都道府県に緊急事態宣言が発令されているこの状況で、“平和の祭典”を心待ちにする気持ちにはなかなかなれないが、選手や各競技団体関係者はやるものだと思って粛々と準備を進めなくてはいけない。
3大会ぶりに復活した野球もそうだ。稲葉篤紀監督率いる侍ジャパンは先月31日にスタッフ会議を招集。今月中旬に正式発表される、代表24選手の絞り込み作業を行った。スポーツ紙などの報道では、阪神の横手投げ右腕・青柳晃洋や広島の新人ストッパー・栗林良吏が最終候補に残っているようだ。故障から復帰したDeNAの今永昇太が第2先発、あるいは、左の救援候補として選出される可能性があることも報じられている。
日本代表は、12球団の主力が集まる、いわばオールスター。投手陣では各球団のエース級が選出される傾向にある。中継ぎもセットアッパーも、そして勝敗の命運を握る抑えまで、チームのエースに君臨する先発投手で賄おうというケースが過去には多くあった。
■先発投手の代わりはいくらでもいる