U-24代表「3失点」の時間帯の悪さが大いに気に掛かった
サッカー界には、それこそ世界中で言い尽くされた「格言」がある。
試合開始直後と前半終了間際、後半の立ち上がりにフッと気が抜けることがある。絶対に集中力を切らしてはいけない!
幼少時から指導者に口酸っぱく言われてきたはずだ。しかし開始早々に右CKをFW大迫が後方にずらし、走り込んだ橋本に気付いたU―24代表の選手は皆無だった。
前半も終わりに近づいた。特に負けているチームは、追加点を阻止しなければならない時間帯である。それなのに致命的な2失点目を食らった。
ハーフタイムで気持ちを切り替え、後半から4選手が交代した。失点しないように細心の注意を払い、併せて積極果敢にゴールを狙っていく。
ところが後半から投入された浅野のスピードに翻弄されて失点してしまった。東京五輪本大会の初戦・南アフリカ戦だったら、メダル獲得どころの話ではない。いきなり1次リーグ敗退の危機である。
U―24代表は5日にU―24ガーナ代表と、12日にジャマイカ代表とテストマッチを行う。締まった試合を期待したい。
(構成・日刊ゲンダイ)