久保建英は“上手な選手”から「怖い選手」に変貌してほしい
日本代表がモンゴル代表を14―0で撃破し、1997年3、6月のマカオ代表戦で記録したフランスW杯予選の10―0以来、24年ぶりにW杯予選最多記録を更新した。
モンゴル戦をテレビ観戦しながら、さらに30年前の67年9月のメキシコ五輪予選・フィリピン戦を思い出した。15―0で勝利した試合は、今なお国際Aマッチの日本代表最多得点記録である。
フィリピン戦の前、当時の長沼監督が「ライバル韓国と得失点差の争いになる可能性もある。ゴールをたくさん取りに行こう」と言った。ゴールのたびに相手ゴール内のボールを抱え、選手全員が全速力で自陣に戻るのが「しんどかった!」ことをよく覚えている。
その後、韓国はフィリピン戦前に「5分に1点のペースで18点取る」と発言。フィリピン側は屈辱的コメントに反発。戦術を変えて全員守備で臨み韓国は5―0とするのがやっと。「口は災いのもと」とはよく言ったものである。メキシコ五輪銅メダルにかかわるエピソードが長くなった――。
新型コロナ禍にあって日本代表、U―24代表の試合(計4試合)が開催された。「守備が安定的に機能していた」ことが印象に残った。A代表は32歳の吉田と22歳の冨安がCBコンビを組み、攻撃の起点となるフィードでも効果的なプレーを見せた。U―24代表はアルゼンチンとの第2戦に先発したCBの町田と瀬古が奮闘。ボランチの田中碧と板倉が、攻守のバランスを上手にとった。