大迫敬介「積み上げてきたものをピッチ上で表現したい」
この試合では4失点を浴び、世界の高い壁に阻まれたが、若き守護神の飛躍の糧になったのは間違いない。
同シーズンはJ1で29試合に出場して「東京五輪後にはA代表に定着する」と目された。
ところがコロナの影響でJリーグが中断し、東京五輪が1年延期になった2020年はスランプに陥った。J1で15試合と半数以上、ベンチを温める状況を強いられた。
加えて谷晃正(湘南)や沖悠哉(鹿島)ら同世代の守護神が台頭。
五輪出場も安泰と言えるような状況ではなくなったのだ。
■「強みを磨いて自信をつけることが大事」
「僕と卓人さんの違いはシーズンを通しての安定性と質。1年あれば勝ちも負けもあるし、良くない時期もある。そういう時でも、コンスタントに高いパフォーマンスを出せるように自分自身を良い状態に保たないといけない。『なんで出られないんだろう』とマイナス面に目が行ってしまいがちだったけど、強みを磨いて自信をつけることが大事だと心掛けました」