五輪事前合宿先で危険すぎるワクチン格差 丸川大臣トンデモ発言「一次的な免疫」すらかなわず
選手団の送迎と宿泊先は民間の業者へ委託しているが、委託業者もワクチン接種はできていないという。
一方、すでに2回目の接種を終えた自治体もある。陽性者2人が出たウガンダ代表の受け入れ先、大阪府泉佐野市は「派遣する職員4人については、職域接種で2回目の接種をすでに終えている。選手団の来日前後でほぼ全員が完了しています」(自治振興課)と明かした。しかし、陽性者の発生で合宿は現在休止中。
「選手は練習ができず自室で待機している状態が続いているので、接触自体がありません」(同)
静岡県島田市は卓球シンガポール選手団を受け入れ、先月29日から合宿をスタートさせている。
「市の接種対象はまだ高齢者のみですが、(接種会場や医療機関で)ワクチンの余剰が出たときに声をかけていただいて、サポートに関わる職員9人は全員2回目の接種が完了しています。ただ、送迎を依頼している民間業者の運転手は大型バスに少人数乗車、2メートル以上の間隔を取るため、ワクチンは打っていません」(文化資源活用課)
ワクチンは万能ではないが、五輪関係者にワクチンが無償提供されたのは事実。地方で支える自治体は「関係者」ではないのだろうか。先月25日には職域接種の新規受け付けが休止。東京五輪の“現場”でも、ワクチン格差はますます広がりそうだ。