プロ野球オールスターは今や単なる“セレモニー”…「1試合で十分」の声

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ワクチンによる影響は今年に限った話とはいえ、日本の球宴は年々、面白みや存在価値が薄れていると感じる。もはや、中止にしてもいいくらい。先日、大谷翔平が出場したメジャーの球宴を見たばかりだったから、なおさらです」とは、前出の吉川氏。

交流戦がなかった時代は最大3試合も行われていたが、『夢の球宴』と呼ばれ、パの選手がセの選手にライバル心をむき出しにしていた。あの『清原対桑田』のKK対決を知っている世代とすれば、これだけは絶対に見たい、と思えるような対決は本当に少なく、セレモニーみたいになっちゃった。今年なんて特に、五輪代表メンバー同士による紅白戦のような感じで、緊張感も感じられませんでした」(吉川氏)

 球宴の試合数が多いのは、NPBにとって貴重な収入源になっていることが大きい。

「五輪を控える今年は、無理やり2試合を詰め込んだ印象が拭えません。五輪メンバーは球宴を免除してやってもよかった。球宴は選手への出場手当や賞金がそれほど多くないというし、試合数が多いほど故障のリスクも高まる。盛り上がりを望むなら、1試合に限定した方がいいと思います」(吉川氏)

 1試合限定なら、少しは球宴の価値が上がりそうだが……。

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