【柔道男子】大野将平は暴力謹慎を経て…揺るぎない「連続金メダル」への自信
大野将平(29歳・柔道男子73キロ級)
前回2016年リオ五輪で日本男子柔道に2大会ぶりの金メダルをもたらした大野将平(旭化成)は、昨年2月のグランドスラム(ドイツ・デュッセルドルフ)を最後に約1年半も実戦から遠ざかっている。左脚の故障もあったが、「今は稽古が大事。稽古の中でリアルを見つける」と独自調整を選択。そのうえで、「(実戦のブランクは)気にしていない。ご心配なく」と五輪連覇に自信たっぷりである。
「実際、戦績は圧倒的です。19年の世界選手権を6試合すべて一本勝ちで制すると、20年2月のグランドスラムでも6試合中5試合で一本勝ち。ここ2年間、国際大会で負けたことがない。井上康生監督は大野の強さを“計り知れない”と評しています。その通りだと思う。かつての谷亮子じゃありませんが、“最高で金、最低でも金”という存在です。男子柔道での五輪連覇は過去(斉藤仁、野村忠宏、内柴正人の)3人しか達成していない偉業ですが、大野は重圧に潰されるタイプじゃない。“自分の手で歴史をつくる”と言っていますから」(柔道関係者)
確かに、メンタルの強さも折り紙付きだ。