「カナダの上野由岐子」が姉という投手も…オリンピアンを身内に持つ大リーガーたち
メジャーリーガーにはオリンピアンだった母親から高い身体能力を受け継いでいる選手が少なくない。
その代表格がメッツの長距離砲コンフォルトだ。彼の母トレーシーさん(旧姓ルイーズ)はシンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング)の元女王で、1984年のロス五輪ではソロ、デュエットの2冠に輝いた実績がある。引退後、大学フットボールで活躍した男性との間に授かったコンフォルトは、幼少時から運動神経が抜群に良く、リトルリーグ(小学校高学年)の頃から注目されていた。
昨年までメッツに在籍したキューバ亡命組のスラッガー、セスペデスは母エステラさんがソフトボールの五輪選手で、ピッチャーとしてシドニー五輪や世界選手権で活躍。シングルマザーだったエステラさんは、息子のセスペデスを練習や試合に連れて行き、ボールを持たせて遊ばせながら野球の基礎を叩き込んだ。その結果、息子は優秀な野球選手に成長し、17歳でプロ入りして好成績を残した。この賢い母はそれを見て息子に亡命を勧め、船で一緒にキューバを脱出。翌年、4年39億円でアスレチックスと契約し、メジャー入りがかなった。