五輪のバブルには穴がある…NYタイムズは「一般庶民の気の緩みを考慮していない」と指摘
「日本国内からも危惧する声は当然、上がっている。オリンピックを開催することはわかっていたのに、しかも政治的にもその開催に大きな期待をしていた総理大臣がワクチンの接種率を上げられなかったのは理解し難いといった声や、現在の医療逼迫による病床の不足を見るとパラリンピックを開催することは難しいのではないか、と『パラ中止』を推すかのような声も上がっている」
「菅総理は東京を含む各地の緊急事態宣言のさらなる延期を考えており、そんな中で『オリンピックは家で見ましょう』というメッセージは一体誰に届くというのか」
わたしは、この「メッセージ」に対する答えのような写真を見つけた。
ワシントン・ポスト紙の東京支局長、Michelle Ye Hee Lee氏のツイートだ。
「緊急事態宣言下でのルールは8時閉店。なのにまだ店内満席。ついさっき席に着いたお客さんもいる。皆、日本対ニュージーランドのサッカーの試合を見ている」との投稿とともに、都内7月31日午後8時の居酒屋の写真を載せている。
(米紙コラムニスト、ビリー・デービス)