8.9開幕!夏の甲子園「完全予想」初戦で残る高校・散る高校
9日に開幕する第103回全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選会が3日、オンラインで行われ、3回戦までの組み合わせが決まった。優勝候補の大阪桐蔭はいきなり強豪の東海大菅生と激突。センバツ準優勝の明豊はこちらも春夏連続出場の専大松戸に決まった。世代最速157キロで今秋のドラフト1位候補の風間を擁する明桜は帯広農と戦う。初戦(1、2回戦)24試合を占った。
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■第1日=9日
第1試合は日大山形が米子東との開幕戦を制す。第2試合は192センチの長身右腕・高須を擁する静岡が新田に勝つ。第3試合は東明館と日本航空の対戦。スポーツライターの美山和也氏がこう言う。
「日本航空には好左腕2人がいて、特に身長188センチのバデルナがいい。春の関東大会では、センバツで優勝した東海大相模相手に3失点完投勝利。ソフトバンクの工藤監督の高校時代(現・愛工大名電)を彷彿とさせる落差の大きなカーブが武器。東明館の中軸は強力ですが、日本航空が勝つとみています」
■第2日=10日
第1試合は前川を中心とした強力打線の智弁学園が倉敷商を下す。第2試合は県大会7試合で94得点を叩き出した横浜が広島新庄の花田、秋山、西井の安定した投手陣を攻略して白星発進。第3試合はチーム打率4割を超える松商学園が4大会連続の高岡商との北信越対決を制す。第4試合は愛工大名電が東北学院に勝つ。「愛知私学4強」の一角・愛工大名電は東邦、センバツ4強の中京大中京、享栄の3強全てに勝利。総合力は高い。
■第3日=11日
第1試合はエース風間が大黒柱の明桜が帯広農を倒す。第2試合は県岐阜商と明徳義塾の顔合わせ。前出の美山氏はこうみる。
「名将同士、試合巧者同士の対戦です。2016年春から秀岳館を3季連続で甲子園4強に導いた鍛治舎監督が率いる県岐阜商は、左の野崎、右の小西の2枚看板。高木を中心とした打線も強力です。明徳義塾の馬淵監督は甲子園通算51勝で、しぶといチームをつくりますが、大黒柱のエース左腕・代木がセンバツから上積みがないように見えます。総合力で上回る県岐阜商が勝つでしょう」
センバツの開幕カードの再戦となった第3試合は神戸国際大付がセンバツ同様、北海を下す。第4試合は小松大谷が高川学園に勝つ。
■第4日=12日
第1試合は熊本工が長崎商との九州対決を制す。第2試合は春夏連続出場の専大松戸がセンバツ準優勝の明豊との好カードを制し、好発進する。
「専大松戸はエース深沢、岡本の2人が安定。吉岡を中心とした強力打線と堅守でスキがない。明豊も総合力の高いチームですが、春の関東王者でもある専大松戸の安定感の方が上ではないか」(セ・リーグスカウト)
第3試合は沖縄尚学が阿南光に勝つ。第4試合は盛岡大付が鹿島学園を倒す。
■第5日=13日
第1試合は西の横綱・大阪桐蔭がセンバツ8強の東海大菅生との強豪校対決を制し、初戦敗退に終わったセンバツの借りを返す。第2試合は近江が日大東北を一蹴する。2回戦に入る第3試合は最速146キロのエース左腕・秋山を擁する二松学舎大付が強打の西日本短大付に勝つ。第4試合は春夏連続の京都国際が前橋育英を倒す。
■第6日=14日
第1試合は総合力が高い智弁和歌山が春夏連続の宮崎商を下す。第2試合は作新学院が高松商に勝つ。第3試合は三重が樟南を倒す。第4試合は春夏出場の敦賀気比が日本文理との北信越対決に勝つ。
■第7日=15日
第1試合は強力打線の弘前学院聖愛が県大会決勝でノーヒットノーランを達成した石見智翠館の山崎を攻略して勝つ。第2試合は浦和学院が開幕戦の勝者と対戦する。