甲子園“コロナ感染辞退”でドラフトどうなる? 宮崎商スラッガーの取捨選択は担当スカウト次第
まぁ、担当スカウトが付いているから、すでにある程度の情報は集まっている。良い選手がいてもその学校が甲子園に出場できるとは限らない。だからリストに名前が載る中でもこれはという選手については、地方予選の段階で担当が責任者に「良い選手がいるから見に来てくれ」って頼んで、クロスチェックを済ませているのさ。
■九州担当の眼力とアピール力次第
それでも球団によっては「甲子園に絶対出るだろうから、その時に」と担当が言っている可能性もゼロではない。そうしてクロスチェックしないままに今を迎えているのなら、指名する確率は極端に下がるよ。もし担当スカウトが「せめて練習だけでも見てくれ」っていうのなら、甲子園が終わった後に時間をつくることもあるだろうが……。責任者だって、自分がしっかり見ていない選手の獲得に責任を持とうとするわけがないからね。
今回の中村のような場合、獲得に関しては秋に控えるスカウト会議で、担当による「プッシュ力」に全てがかかっている。その選手のことを一番知っているからね。だからこそ、これまでの実績が大切だよ。どんなに「コイツは良い」と猛プッシュしても、担当が信用されていなければ説得力がない。中村の取捨選択は各球団が抱える九州担当スカウトの力量次第さ。