秘密兵器は双眼鏡…スカウト界の「キツネとタヌキの化かし合い」は今も健在

公開日: 更新日:

 19日は見るべき試合が雨で流れたし、ウチのドラフト候補リストに載った選手もいなかった。だから今日は昔話をするよ。

 この仕事に就いた当初、先輩から言われたのは「スカウトはウソも仕事だぞ」。今とは違ってインターネットなんてなかった頃、選手の判断基準はオレたちの目と耳が全てだったから、騙し騙されが日常茶飯事だった。

 こんなことがあった。オレが狙っていた選手は実力も十分で、性格も真面目。だけど、とにかく顔が悪かった。口は常に半開き。おまけに出っ歯だから、どうやってもボーッとしているようにしか見えない。ソイツの試合で他球団スカウトの後ろに陣取ったオレは、「これはひでえ。性格が顔に出てやがる」「見た目通り気を抜いてるな」「これで女好きだから人は分かんねえ」なんて独りごちる。前に座る連中に聞こえるようにね。

 そして、ダメ押し。使う秘密兵器は双眼鏡さ。ミスをしようものなら、おもむろに取り出して選手に向ける。「ヘラヘラしてる場合じゃねえだろ。この大舞台でこれだもんな。普段はもっと酷いはずだ」ってね(笑い)。目の前のスカウト連中にはオレの声が嫌でも耳に入るし、「確かになぁ」なんて話し合ってたよ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  3. 3

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  4. 4

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  5. 5

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  1. 6

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場

  2. 7

    フジテレビ「中居正広氏に巨額賠償請求」あるか? 「守秘義務解除拒否」でウソ露呈

  3. 8

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

  4. 9

    Kōki,『女神降臨』大苦戦も“演技”は好評! 静香ママの戦略ミスは「女優でデビューさせなかった」こと

  5. 10

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ