紀平梨花が異例の指導者変更 名伯楽オーサー氏師事の狙いは「4回転ジャンプの絶対完成」
紀平は今年3月の世界選手権(スウェーデン)で、ショートプログラム(SP)で2位につけながら、フリーでのトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に失敗して7位に終わった。紀平が回避した4回転ジャンプを成功させたアレクサンドラ・トルソワ(17)らのロシア勢の表彰台独占を許した。
北京五輪でもメダル独占を狙うロシア勢は21―22シーズンのプログラムに4回転ジャンプを組み込むとみられる。紀平の金メダル取りはロシア勢にも引けを取らない4回転ジャンプの正確性が重要になる。
紀平は昨年12月の全日本選手権で4回転を初めて成功させて以降、この大技を実施していない。本人によれば「SP、フリーとも演技構成やスケーティングの完成度を高めるため」だそうだが、実戦で4回転を繰り出す自信がないともっぱらだ。
名伯楽の門を叩いた紀平は短期間でどれだけレベルアップを図れるか。