日本卓球協会が代表選考基準を大幅変更のウラ 2022年から過去の実績が“チャラ”に…
日本卓球協会が2024年パリ五輪の日本代表選考方法の変更を決断した。従来の世界ランキング重視型を廃止し、日本協会独自のポイント制を採用。来年3月に開催予定の第1回選考会(兼22年世界選手権選考会)の優勝者は50点、2位は45点、3位は40点を獲得する。既存の世界選手権やアジア大会、全日本選手権、国内セミプロリーグ「Tリーグ」での成績もポイントの対象になり、パリ五輪1年前となる23年からはポイントが2倍に。ラストスパートも可能になる。
シンプルな世界ランクによる選考から、わざわざ複雑な独自のポイント制に改めるワケは、これまで世界ランクに大きく影響していたワールドツアーが、新設された国際大会の新シリーズ「WTT」に切り替わるからだ。
このWTTは世界ランク上位しか格付けの高い大会に招待されず、公平性を保てないと判断したためだという。コロナ禍で開催自体も不透明な状況が続いていることも決断の一因となったようだが、日本卓球界にとっての壁は中国。それは東京五輪でも明白だった。中国のトップ選手が出場するWTTを選考大会の対象から外すことへの疑問も噴出している。