中島啓太が5人目の快挙 高い目標を持つアマのツアーVはもはや驚きではない
大学3年生の中島啓太が、先週の「パナソニックオープン」で史上5人目のアマチュア優勝を遂げました。技のあるプロに交じっての快挙であり、すごいことです。
中島はすでにツアー競技にも出場して好成績を収めており、国内外の試合経験も豊富です。
さらに世界アマランク1位になって、来年のメジャー大会「全米オープン」「全英オープン」の出場資格もあります。そして、プロ転向よりも、11月の「アジアパシフィックアマチュア選手権」に勝って来年のマスターズに出場するという明確なプランを持っています。高いステージで戦うための体づくり、メンタル強化、練習法が決まっており、だからプレーオフになっても最後まで冷静にプレーができたのだと思います。
試合会場はティーショットの打ち出しが狭い、圧迫感のあるホールもありましたが、中島は14ホールすべてドライバーを振りました。それは海外の一流選手と競り合った時に、ドライバーを使わずに刻んでいるようでは勝てないとわかっているからです。
もちろんミスしたときの不安も頭をよぎりますが、怖さを振り切る勇気と技術がなければ世界で戦えないことをこれまでに十分学んできているのでしょう。今回の優勝でドライバーの不安が減って、自信になったのは大きな収穫といえます。