V逸巨人の投壊現象は首脳陣と投手陣のコミュニケーション不足が招いた

公開日: 更新日:

■正捕手が定まらなかったのも低迷の一因

 16日の広島戦で今季11勝の高橋が1回途中でKOされ、戸根がリリーフした。しかし、準備不足だったのか、火に油を注ぐ形で3失点。原監督は「そういう仕事だから。フォローできない」と苦言を呈し、19日に二軍落ちとなった。

 毎試合初回から準備していたら、中継ぎ投手が潰れてしまう。私が現役の頃、弱かったヤクルトがそうだった。野村監督が就任し、「そんなことをしていたら、リリーフが1年間持たない。先発投手には120球は投げてもらうぞ」と宣言。少々打たれても我慢強く見ていたのが印象的だった。

 正捕手としてスタートした大城の配球も甘かった。

 例えば15日のヤクルト戦で先発・戸郷がサンタナに2本塁打された場面。1打席目は内角の直球(149キロ)を左中間へ打たれ、3打席目は外角のスライダーをバックスクリーンへ運ばれた。この時、単純過ぎる大城の配球は「打たれたインコースはもうないな」とサンタナに読まれていた。正捕手が定まらなかったのも低迷の一因だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も