V逸巨人の投壊現象は首脳陣と投手陣のコミュニケーション不足が招いた

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 セとパで優勝争いをしているヤクルトロッテは、勝負どころの9月に入るまで、リリーフ陣の3連投は認めていなかった。

 一方の巨人は、8月になると、先発投手が早い回で降板するケースが目立った。そのせいで夏場からリリーフ陣の負担が増えているのが気になっていた。巨人は前半戦から中継ぎ陣の3連投は当たり前。例えばビエイラが6試合のうち5試合で登板したり、畠が7試合中5登板で計7イニングと登板過多になった後にベンチ外になったり……。投手コーチはイニング数や球数をしっかり管理していたのだろうか。私が在籍していた頃は、斎藤投手コーチが「リリーフ陣は2連投や3連投まで」と決めて、その都度ベンチから外していた。今季はそういうルールがあるようには見えなかった。

 エース菅野が5勝7敗と苦しんだ。勤続疲労が出てしまった格好。出だしで右肘を痛めたこともあり、間隔を空けて投げさせないといけなかった。今季は投手陣に負担がかかる登板が多く、全体に不平不満がたまっていた可能性がある。リーダーとして選手と首脳陣のはざまで大変だったろうと想像する。

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