ヤクルト2位・丸山和郁の両親を青ざめさせた「4歳の大冒険」ゲーセン目指し3km歩いた身体能力

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 重機などの製造に携わる会社員の与史夫さんの仕事が終わるのが18時半ごろ。その帰宅に合わせて掃除や洗濯をこなしつつ、夕飯を作る。家族全員が一緒に食事を取るのは今でも変わらない丸山家のルールだ。共働きということもあり、夜は家族のだんらんの時間を大切にした。

「2階の一室に家族5人で寝ていました。2段ベッドに長男と次男。私たち夫婦と和郁は布団を川の字に敷いてそこに。前橋育英高の寮に入るまではこんな感じでしたね。不思議なことに長男や次男からも、自分の部屋が欲しいなんて言われなかったんです。でも、さすがに今は違いますよ(笑い)」(妙子さん)

■親のサポートは応援のみ

 丸山が野球を始めたのは小学1年生の頃。家族の中に野球好きはいなかったが「ある日突然、やりたいと言い出した」(与史夫さん)ため、地元にあった全メンバーで15人ほどの倉渕ファイターズに通わせた。試合があれば応援に行くが、特別な指導をしたり練習に付き合うことはほとんどなかった。本人がコツコツ自主練にいそしむ姿も見ていないという。

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