阪神1位・森木大智「スーパー中学生」の原点と両親から受け継いだDNA
「小学3年の夏から捕手でレギュラーでした。二塁へノーバウンドでいいボールを投げるものだから、周りのチームは盗塁のサインを出すのを躊躇していました。足も速かった。試合中の走塁はもちろん、冬場のランニング練習でも森木だけはみんなが5周走る中、プラスで何周か走り、ダッシュもやっていた。走るのが苦にならない。捕手をやっていても声もよく出るし、試合を引っ張る。率先して準備、片づけもやる、そんな子でした。野球がうまいことを周りの部員に偉ぶったりもしない。だから、私は彼を怒った記憶がないんです。お父さんには入団と同時にコーチをやってもらっていたんですけど、野球への取り組む姿勢など、スポーツ選手としてきちんとしなさいよ、ということを伝えていたように見えました」
小学時代から森木にはプロ入りという明確な目標があった。それは、中学3年時に軟式で150キロをマークして「スーパー中学生」と呼ばれ、大谷翔平に憧れていたときも、高校入学後にケガなどもあって思うような投球ができないときも、変わらなかった。
■「指名順位に関係なくプロに行きたい」